盛り上がるハロウィン仮装、どこまで許される?
実際に、「仮装」した犯人が事件を起こすこともある。今月22日にスウェーデンで起きた2人が死亡した学校襲撃事件では、犯人は「ダースベーダー」のようなマスクを着け、生徒らは当初ハロウィンの仮装だと思い込んだと、AFP通信は伝えている。
シャレにならない仮装はNG
では、楽しく安全にハロウィン仮装を楽しむためには、どうしたらいいのか。 警視庁に聞いたところ、「トラブル防止のため、(先日の熊本の事件のような)誤解を招くような仮装は控えていただくようご協力をお願いします」とのことだった。また、ハロウィン当日は、渋谷駅前スクランブル交差点周辺などは相当の混雑が予想されるため「歩道や交差点内に立ち止まる行為は、通行される方々の迷惑となり大変危険ですので、交通ルールとマナーを守り通行するようお願いします」と答えた。 昨年の渋谷での混乱を踏まえ、警視庁では昨年以上の数百人規模の警備態勢を予定している。警視庁は「昨年の渋谷では、痴漢で逮捕者が出ています。女性の方は被害にあわないように、周囲に注意して行動してください。他の参加者の迷惑とならないよう、マナーを守り行動してください」と呼びかけている。 渋谷周辺を管轄する渋谷警察署は、「危険物と疑われるような物品を所持している際には、職務質問や所持品検査、必要に応じて警察署に同行を求める場合がある」とコメントした。やはり、「シャレにならない仮装」はNGということだ。 マナーについての著書のあるアメリカのコラムニスト、エイミー・アルカンさんは昨年、カリフォルニア州のラジオ番組で「ハロウィン仮装のためのエチケット」についてこう話している。「マナーの根幹は共感。出会った人が不快に思ったりギョッとするような酷すぎる仮装はよくありません。また、場所と文脈をよく考えましょう。病院の周りで血を流す格好をしていたり、会社のイベントにセクシーな格好で行くのがいいことかどうかよく考えましょう」