阪神・藤川監督 巨人とのリリーフ対決歓迎「救援陣はうちのチームのストロングポイントの一つ」
前中日のマルティネスが巨人に移籍したことを受け、藤川監督が「阪神―巨人リリーフ対決」を歓迎した。 「非常に楽しみになりますね。うちのリリーバーたちと、ジャイアンツのリリーバーたちが、どういう結果を見せてくれるのか、という意味では」 リーグ王者の補強策を平然と受け流した。通算100セーブまであと11の岩崎、ゲラ、桐敷、石井が軸となる必勝リレー。今季の救援陣防御率は互いに2・27と互角で、両軍の対戦成績も12勝12敗1分と拮抗(きっこう)した。相手が抑えれば、こちらも抑えるだけだ。 「僕たちは、タイガースとしてのリリーフのメソッドがもともとある。そういう部分では、(救援陣は)うちのチームのストロングポイントの一つ」 ただし、客観的に見れば、ライバル球団の陣容は強力。船迫、バルドナード、前阪神のケラーを擁し、今季まで守護神の大勢は8回に回る構想が示されている。ならば、虎の対抗策は「僕はどちらかといえば、もともとリリーバーなので」と話す藤川監督自身か。日米通算245セーブを挙げ、抑えの全てを知り尽くしたマネジメント術が、選手の背中を押す。(倉世古 洋平)