福島・猪苗代が誇る偉人・野口英世博士 ゆかりの地を巡る特設サイトがオープン
猪苗代観光協会(福島県猪苗代町)はこのほど、黄熱病の発見やワクチン開発に功績を持つ細菌学者、野口英世氏(1876~1928年)の生まれた地・猪苗代をもっと広く知ってたくさんの人に訪れてもらおうと、特設サイト「野口英世博士ゆかりの地を巡る」をオープンした。 特設サイトでは、15のスポットを紹介しつつ、テーマや所要時間により4種類のおすすめコースを掲載。いずれも野口英世記念館がスタート地点で、サイト内に埋め込んだ地図を利用することで手軽に周遊できるようになっている。 「とことん満喫コース」(所要時間5時間程度)は、野口博士ゆかりの地を、食事や土産の買い物なども楽しみながら1日かけてじっくり巡るコース。「ショートコース」(2時間程度)は、猪苗代駅がゴールの、あまり時間がない人も短時間で野口博士の足跡を知ることができるコース。「寺社仏閣コース」(3時間程度)は、野口博士と関わりのある寺社仏閣を中心に巡るコース。「野口英世博士が見た景色コース」(3時間程度)は、野口博士が見た磐梯山と猪苗代湖をはじめとする雄大な自然をゆっくり感じられるコース。 野口博士は1歳半の時に左手に大やけどを負ったが、恩師・友人・家族の励ましと援助を受け、その苦難を克服。左手の手術により医学のすばらしさを実感し、自らも医学の道を志した。アメリカのロックフェラー医学研究所を拠点に世界で活躍し、ノーベル賞の候補にも挙がった。1928年、西アフリカのアクラ(現ガーナ共和国)で黄熱病の研究中に感染し、51歳で死去。2004年には、科学者として初めて日本紙幣(千円札)に採用された。