スカイラインの系譜【2】「ケンとメリーのスカイライン」の登場でメジャーブランドを獲得するスカイライン。
数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイライン。日本を代表する乗用車として古くから認知され、いつの時代でも多くのファンに愛されてきた。ここでは、今一度スカイラインの足跡を振り返ってみる。 【画像13枚】数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイラインの足跡を振り返る 【スカイラインの系譜 Vol.2】 レースではポルシェ904GTSからトップを奪い、17万人の観衆を総立ちにさせた。これを量産化したのがS54B‐Ⅱと呼ばれるスカイライン2000GTで、後に2000GT-Bとなる。そして日産と合併したあとの68年7月に登場したのが3代目のC10だ。キャッチフレーズは「愛のスカイライン」だが、ファンは親しみを込めて「ハコスカ」と呼ぶようになる。 同年9月にはロングノーズにL20型直列6気筒SOHCエンジンを組み合わせた2000GTを追加。これが好評を博し、翌69年には真打ちのスカイライン2000GT-Rを投入した。GT-Bと同様にGT-Rもレースで連戦連勝を飾り、新たな神話を築いている。70年秋には2ドアハードトップも加わり、さらに魅力を広げた。 4代目のスカイラインは「ケンとメリー」。今につながる丸形テールランプをGTに採用したのが、このC110である。優れたファッション感覚と巧みな広告戦略によってスカイラインをメジャーブランドへと押し上げ、空前のヒット作となった。GT-Rも登場したが、これは排ガス規制で短命に終わっている。 5代目のC210は、排ガス規制とオイルショックに翻弄されてパンチ力を失っていたから、「名ばかりのGT」呼ばわりされた。だが、80年春にターボエンジン搭載車を投入し、新境地を切り開いている。 4代目 C110 広告のキャッチコピーから「ケンメリ」として知られる4代目C110。GT系に丸形テールランプを採用し、スカイライン史上最も売れたモデルでもある。なお、GT-Rも発売されたがオイルショックや排ガス規制の影響により、約200台で生産終了となってしまった。 5代目 C210 通称「ジャパン」。ラインナップは6気筒のGTシリーズと4気筒のTIシリーズが基本で、4ドアセダンと2ドアハードトップを用意。前期は丸形4灯だが、79年7月以降の後期はGTシリーズが角形2灯となる。また、80年4月にはL20型ターボエンジンが投入された。
Nosweb 編集部
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