「勝浦アンサンブル同好会」がコンサート 35年の歴史を3世代がつなぐ
「ファミリーコンサート?2024」が11月24日、勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」(勝浦市沢倉)で開催された。主催は「勝浦アンサンブル同好会」。(外房経済新聞) 【写真】会場内にはコンサートの歴史を振り返るパネルが飾られた 同会は「勝浦で子どもたちにクリスマスのあったかい雰囲気を味わいながら音楽の楽しさを伝えたい」という思いから、同市在住の渡辺ヒロ子さんと狩野紀子さんを中心に同級生5人で「勝浦アンサンブル同好会“ひのくのひ”」を結成したのが始まり。当時は市内でクリスマスの雰囲気を楽しむことのできる生演奏の音楽会がなかったことから1990年12月、「第1回クリスマスファミリーコンサート」を開催。その後活動開始時より運営を統括してきた清野義弘さんが会長となり「音楽を通した地域社会の文化発展」を目的に勝浦アンサンブル同好会として組織し、会員相互の交流を深めながら、ファミリーコンサートを開いてきた。 同好会では、市民参加型のコンサートや震災復興支援チャリティーコンサート、近隣地域の学校などへの慰問活動などを実施。出演する子どもたちの衣装作りを含め音響以外の業務は全て自分たちで対応する手作りの演奏会も開いている。出演者は当初、親と子の2世代だったが、時を経て孫の世代も加わり3世代が揃うステージになっていったという。 今年は同好会が結成されて35周年になることから、当日は、賛助出演者も加わり賑やかなステージが繰り広げられた。 同会によるジャズやポップス、叙情歌などの演奏、歌唱のほか、地域のダンスグループがヒップホップやストリートダンスを披露し、国際武道大学の沖縄県人会の学生がエイサーを踊った。地元有志による「祭り隊」が「木やり歌」を歌いながら入場し、演奏に合わせて大小のみこしが加わると会場は大いに盛り上がった。 満員の客席からは出演者への拍手と応援で会場は温かな雰囲気に包まれた。チャリティー募金額も10万円以上集まったという。 清野さんは「このチャリティーコンサートを通じた支援が、日本のあちこちで起きている災害復興の一助となれば幸い。目的を明確にできる支援を目指してコンサートを続けていきたい」と意気込む。
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