患者数「過去最多」で……“みなしマイコ”も マイコプラズマ肺炎、検査キットが不足 20・30代でも増加 見分け方は?
日テレNEWS NNN
マイコプラズマ肺炎の流行が止まらず、全国の医療機関から報告された患者数は2週連続で過去最多となりました。「歩く肺炎」と呼ばれるように、大人も油断は禁物。患者急増で、検査キットが足りない事態も起きています。せきの見分け方や感染対策を考えます。 ▼秋に食中毒増加なぜ? 「ノロウイルス」 感染は主に「人」から… コロナ後は感染対策に緩みも 【#みんなのギモン】
■報告患者数、1医療機関あたり1.94人
藤井貴彦キャスター 「皆さんの周りで、せきが止まらないという方はいらっしゃいませんでしょうか? いま、マイコプラズマ肺炎の流行が止まりません」 「15日に公表された国立感染症研究所の最新データによると、全国約500の医療機関から報告された患者数は、1つの定点医療機関あたり1.94人(10月6日までの1週間)となり、現在の方法で統計を取り始めてから2週連続で最多となりました」 「グラフで見ると、報告された患者数が最も少なかった新型コロナウイルスの頃はほとんど伸びていませんでしたが、(今年に入ってから)急激に伸びています。子どもがかかる病気というイメージもあります」
■医師に聞く…大人も油断できない理由
小栗泉・日本テレビ解説委員長 「『もちろん子どもは多いが、むしろ20代や30代、それ以上の世代も増えている』と指摘するのは、感染症に詳しい国際医療福祉大学・成田病院の松本哲哉教授です。マイコプラズマは、せきやくしゃみなどに含まれる飛まつによる感染が中心です」 「別名『歩く肺炎』とも言われるほど、職場や学校など人が集まる所で広がるリスクが高いので、大人も油断はできません」
■新型コロナもせき どう見分ける?
藤井キャスター 「せきといっても様々です。どのように見分ければいいのでしょうか?」 小栗委員長 「例えば、新型コロナもせきが出ますが、マイコプラズマの場合は初めは発熱や全身のだるさ、頭痛など風邪のような症状です。その後、こみ上げてくるようなせきがなかなか止まらず、夜も眠れないような時があります」 「そして、たんがあまり絡まない、乾いたせきが続くといいます。また新型コロナの場合はたんの絡む場合が多く、4、5日もすれば軽くなるケースも多いですが、マイコプラズマは1週間以上激しいせきが止まらないこともあるといいます」