「大谷翔平 言いつける お宅 犬 今日は」 難解ボード掲げた敵地女性の真相「デコピンに恋したの」
日本語ボードを掲げた米ファンに取材「デコイに挨拶を」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発し、5打数2安打1四球、1盗塁で13-2の大勝に貢献した。打率は.310に上昇。最終戦での逆転三冠王に望みを繋いだ。試合前のキャッチボール中には、客席に難解な日本語で書かれた“珍ボード”を持った米ファンが出現。話を聞くと、「ショウヘイが見てくれたわ!」と大谷愛を熱弁してくれた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平) 【動画】中継で“デコピン”出現に「ほら!」「戦略的配置だ」 米解説のテンションが上がった実際のシーン ◇ ◇ ◇ 三塁側客席に違和感のあるボードがあった。試合前、大谷がグラウンドに登場すると、敵地に押し寄せたドジャースファンから歓声。思い思いのボードが掲げられ、その中の一つが目立った。白地にドジャーブルーの文字。拙い日本語で記されていた。 「大谷翔平 言いつける お宅 犬 今日は 17」 漢字にはフリガナがあり、「今日は」は「こんにちは」だった。持っていたのはドジャースファンのケリー・デイビスさん。「これ(お宅)は家のことね。これ(犬)はドッグでしょう? ちゃんと確認したの。これ(大谷)はオオタニでしょ?」。意味は通っていないが、一つひとつ指を差しながら説明してくれた。 「難しかったわ。でも、できる限り正確にしようとしたの。一番の英和辞書を探して、それぞれの単語の意味が正しいか確認したわ」。一方、反対の面にも「『こんにちわ』とデコイに伝えて!」と日本語で書かれていた。どうやらこれを伝えたかったようだ。 しかし、大谷に向けて掲げたのは「言いつける~~」の面。これが功を奏した。 「ショウヘイが見てくれたわ! 彼の通訳が教えて、ショウヘイが見つけてくれたの。私が願ってたことよ。このボードは単にデコイに挨拶をしているだけ。デコイが大好きなの。あの始球式で恋に落ちたわ。彼とデコイの関係は今まで見てきた中でNo.1だった」
ボードを掲げた理由「笑顔を見たかった」…もう一つの願いとは「サインは子どもに」
大学で歴史の博士課程にいるというデイビスさん。ブルックリン時代の青いドジャースキャップを被り、「野球の歴史が好きなんです」と笑った。今週はニューメキシコ(米国)の自宅から夫らと車で6時間かけて1週間の観光に来たという。前夜は「初めて彼のホームランを見た」と54号を目撃。スーパースターとデコピンを語る言葉は熱を帯びた。 「オオタニは野球界で偉大な存在。彼は野球が好きで、野球に全てを捧げている。彼を見ることが大好き。彼はベーブ・ルースよ。デコイはとても賢いわ。ショウヘイはとても良く躾けているし、あの始球式は最高だった。ショウヘイ、マミコ、デコイは最も可愛い家族の一つね」 ボードを掲げた理由は「彼の笑顔を見たかったの」とポツリ。大谷を応援する気持ちは熱いが、願いがもう一つあった。 「もし、彼が誰かにサインをするなら子どもにしてあげてほしい。彼の子どもと接する姿が大好きだから」
THE ANSWER編集部