ヒュンダイ「エクセル」が日本で150台だけ正規販売されていた! ジウジアーロデザインで中身は三菱「ミラージュ」というクルマとは【珍車百景】
ヒュンダイの発展を支えた韓国のベストセラー車
あまたのモデルが存在するクルマの世界にもまだまだ深遠な世界が残っていて、いわゆる珍車、激レアカーはまさしく深海魚のような存在。お隣、韓国がかつて生産していた乗用車の中にも、知る人ぞ知るとっておきの1台があります。それが今回ご紹介する、ヒュンダイ(現代自動車/2020年以降の日本語表記はヒョンデ)の「エクセル」です。 【画像】リアまわりはジウジアーロ節が全開! ヒュンダイ初代「エクセル」を見る(14枚)
デザインはジウジアーロでメカニズムは三菱 ミラージュ
日本ではあまり知られていないことだが、韓国最大手の自動車メーカーであるヒュンダイ(現ヒョンデ)が世界的に有名な工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ(イタルデザイン)にオーダーして完成したクルマの第1弾は、1975年にデビューした「ポニー」というモデルであった。1982年にはフェイスリフト版の「ポニー2」も登場している。 ヒュンダイ「エクセル」は、このポニーの後継モデルとして1985年にリリースされ、韓国では当初「ポニーエクセル」と名乗っていた。韓国初の前輪駆動乗用車となったエクセルのボディタイプは5ドアハッチバックで、後に「プレスト」と呼ばれた4ドアセダンと、「エクセル スポーティ」という車名の3ドアハッチバックが追加設定された。 いずれもメカニズムは三菱「ミラージュ」をベースとし、1.3Lまたはと1.5Lエンジンを搭載。これは三菱製のオリオンエンジンであった。
韓国自動車史上初の海外進出成功作
ヒュンダイは1986年にエクセル/プレストで初めてアメリカ市場に進出し、北米ではセダン/ハッチバックともエクセルというモデル名で統一して販売した。以前にもポニーなどが海外進出を果たしたことがあったが、それほど売れなかったので、エクセル/プレストが韓国自動車史上初の海外進出成功作となった。 マイカーブームが到来していた韓国においてもエクセル/プレストは人気モデルとなり、多くのユーザーが愛用。ハッチバックよりもセダンのほうがたくさん売れたので、1989年に登場した2代目エクセルはセダンが基本モデルとなった。
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