【町田】黒田監督「もう隠してもしょうがない」優勝の2文字ついに解禁「選手も奮起している」
FC町田ゼルビアの黒田剛監督(54)が「優勝」の2文字を解禁し、残り5試合に追い込みをかける。 【写真】黒田監督もびっくり!細部まで再現した、メディアからの“贈り物” 2週間ぶりのリーグ再開となる次節19日の柏レイソル戦(三協F柏、午後2時)に向けて17日、町田市内での非公開練習後にメディア取材に応じた。サンフレッチェ広島、川崎フロンターレと連敗し、首位の広島とは勝ち点6差の3位。残り5試合とあって優勝には厳しい立場となっている。 このシーズン終盤まで「優勝」という言葉は一切使わず、チャレンジャーとして挑む姿勢ばかり強調してきた。しかし「もう隠してもしょうがない。優勝を目指さずして2位も3位もない。自分たちが声に出すことで、それに即した取り組み、日常を実践できればおのずとパフォーマンスも上がってくる。選手たちも奮起している」。明確な目標を掲げることで、広島、神戸を追う意欲を強めた。 この国際Aマッチ期間の2週間は「頭を休ませ、体を休ませ、深呼吸する時間」を意識した。その上であらためて「町田らしさ」とは何か。チームと自分たちの戦い方について見直した。2連敗と厳しい状況にあるが、指揮官の表情は落ち着いたものだった。 対する柏は残留争いの渦中にあり、モチベーションは高い。もともとDFジエゴ、関根大輝、MFマテウス・サビオ、FW細谷真大ら能力の高い選手がそろっており「力関係は拮抗(きっこう)している」と黒田監督は気を引き締める。「1対1の攻防から厳しくやっていく」とあらためてコンセプトとする「やらせないサッカー」でロースコアゲームに持ち込み、勝機を見いだす考えだ。 「我々はブレずにやる。1つ連敗したからといって、自分たちがブレブレになることが無駄だし、監督がブレることが一番問題だと思う」。自らを奮い立たせることで連敗をストップさせ、さらには最終盤の巻き返しを狙っている。