レッドソックスが日本市場を注視…先発は右腕ばかりで左腕・小笠原慎之介に興味か
米テキサス州サンアントニオで4日(日本時間5日)、GM会議が開幕。レッドソックスのブレスローGMが、今オフの海外FA、ポスティング制度を含めた日本市場について「特定の選手について言及は避けたいが、白いキャンバスにあらゆる道筋を描くように、全市場に視野を広げている。日本の選手が、メジャーで即効性のあるインパクトを与えているのは明らかなので、つぶさに調査している」と言及した。 レ軍の来季予想先発陣は、今季チーム最多の14勝を挙げたB・ベロを筆頭に、チーム最多33試合に先発したクロフォード、30試合に登板したホウクが3本柱となっている。防御率はホウクの3・12以外は4点台。この3人に続く存在のピベッタにはこの日、クオリファイング・オファーを提示。トミー・ジョン手術から復帰予定のジオリトを、この日付けで60日の負傷者リストから40人枠ロースターに戻したが、同GMは「先発陣を強化する機会は、常に前向きであり、あらゆるドアは開いている」と語った。現状の先発5人は右腕に偏っているだけに、ポスティングでメジャーに挑戦予定の中日・小笠原慎之介投手(27)が補強候補に挙がってもおかしくない。 ブレスローGMは、昨季カブスに入団した左腕・今永昇太投手が、メジャー1年目から活躍した経緯を振り返り「かつては、どういう(日本人)投手がメジャーに適応できるか、判断が難しかったが、現在は以前より遥かにデータが豊富にそろい、成功例も増えている。(日本)市場調査は、明らかに強化している部分。マッサージセラピストや、コンディショニングなど、メディカル部門でも日本人スタッフをそろえ、メジャーへの移行をスムーズにする点で、我々はしっかり準備を整えている」と、受け入れ体制をアピールした。 ◇クオリファイング・オファー(QO) 球団が手放したくない選手に対して規定額(MLBの年俸上位125人の平均/2105万ドル(約33億円)の1年契約のオファーを出すことができる。選手はそのオファーを受けるかどうかを決断することになっている。拒否した選手はFAとなるが、その選手と契約を結んだ場合、契約した球団はドラフト指名権を譲渡しなければならない。
報知新聞社