高齢ドライバー事故は増 宇部署、上半期の人身発生状況まとめ【宇部】
宇部警察署(大浴信正署長)は、今年上半期(1~6月)の人身事故発生状況(暫定値)をまとめた。件数は154件で昨年と比べて6件少ない。負傷者は171人(昨年同期比17人減)で、うち重傷者が33人(同8人増)。死者はいなかった。高齢ドライバーが第1当事者となった事故は52件で昨年より4件増えた。 形態別で最も多かったのは車同士の追突で41件。車同士の出合い頭が20件、車同士の右左折時衝突が18件と続いた。発生場所は交差点やその付近で71件発生し、約半数を占めた。国道の490号や190号では合わせて55件だった。 時間帯は午前8時~10時、午後4~6時の通勤・帰宅ラッシュ時に集中した。ドライバー別では、高齢者が関与する人身事故が多く、全体の33%だった。 事故原因として、前方不確認や脇見運転といった安全運転義務違反が102件(同27件増)で、交差点における安全不確認が27件(同15件減)。信号無視、横断歩行者妨害、一時不停止もあった。 物損事故は2062件発生しており、昨年より103件減った。 県内では、人身事故が1039件(同81件減)発生。死者は19人(同3人増)、負傷者は1217人(同124人減)で、うち229人(同46人増)が重傷だった。 同署では重大事故に直結しやすい交差点周辺での交通違反、速度違反などの取り締まりを強化している。胡和裕交通官は「まだ暑い日が続くので体調を整え、集中力を保って運転する必要がある。子どもたちが夏休みでいつもと違う時間帯に見掛けることもあるので、見守る気持ちで運転して」と呼び掛けている。