【老後】定年退職後は「大学生」もあり?シニア層に大学・大学院進学がおすすめの理由とは
学び直す「ミドル・シニア」層は14.4%…最新の意識調査をチェック
パーソル総合研究所が「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査」を公表。 ミドル・シニアのよる本業以外の場所での学び(学び直し、趣味)の実態と効果が明らかになりました。 調査概要は以下の通りです。 ・調査期間:2023年3月24日~3月28日 ・実施主体:株式会社パーソル総合研究所 ・共同研究:産業能率大学 齊藤弘通研究室 ・調査対象:全国の就業者35~64歳男女(最終学歴高卒以上) ・有効回答数:3万6537名(業務外学習の実施状況・学び直し意欲により割付) ・調査方法:調査会社モニターを用いたインターネット定量調査 ●学び直す意欲はあるが特に学んでいない「口だけ層」が約3割 ミドル・シニア就業者の70.1%が「何歳になっても学び続ける必要がある時代だ」と回答。さらに、63.0%が「学び直しは将来のキャリアに役立つと思う」という選択肢がえらばれました。 多くのミドル・シニア就業者が学び直しを肯定的に捉えていることがわかります。 しかし、ミドル・シニア就業者の中で実際に学び直しをしている「学び直し層」は14.4%にとどまっています。 また、趣味の学習のみである「趣味学習層」は8.2%、学び直す意欲はあるが特に学んでいることはない「口だけ層」が29.8%を占める結果となりました。 日々忙しくする現役世代のうちに学習意欲を高めたままでいるのはかなり難しいもの。しかし、忙しさのまま趣味のない生活を送っていると、老後に困ってしまう可能性もあります。 定年退職後、何をしようか悩まれている方は「大学進学」を検討してみるのもよいかもしれません。 次の章から、この現代においてシニアにこそ大学入学をおすすめしたい理由を次の章から深堀りしていきましょう。
【解説】シニア層に大学をおすすめできる理由とは?
シニア層の中には定年退職後にやることがなく、自宅にひきこもってしまう方もチラホラ。そこで大学に在籍していれば外出するきっかけになりますし、人とのつながりもできます。 また、大学は高校よりも体力的負担がありません。1年次と2年次は必修科目数が多いため通学頻度も高いですが、それでも文系であれば週5で朝から夕方まで大学にいなければならないというスケジュールにはならないはずです。 また、卒業を急がないのであれば、在籍できる上限年数を考慮しつつも、余裕のある履修プランを立てられます。 大学の講義には教員の話を一方通行で聞くものだけでなく、在籍していなければ経験できないアクティビティも豊富。 大学では学食や軽食も充実しており、おいしい食事をプチプライスで楽しめます。栄養のある食事を手間なく食べられるのもうれしいポイントですよね。 通学やキャンパス内の移動は軽い運動になりますし、講義や課題で頭をフル回転させれば脳を活性化できるでしょう。 学生であれば図書館やコンピュータールームなども利用できるため、スキマ時間や講義がない日も大学で過ごせます。 キャンパスが美しく整備された大学も多く、季節の草木や花を楽しめます。キャンパスをゆったりと散策し、季節を感じるのも1つの楽しみになるはずです。