2リットルのペットボトルを容器にして、ミニトマトを育てる
畑も庭もベランダも、プランターもなくてOK。それでも、野菜は育てられます。キッチンの片隅で、空き容器を活用して手軽にちょこっと、野菜を育ててみませんか。園芸家の深町貴子さんが『やさいの時間』で連載中の「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」。4・5月号では、ペットボトルの空き容器を使った、矮性(わいせい)ミニトマトの育て方を紹介しています。矮性ミニトマトは、コンパクトに育って、支柱立てもわき芽かきもいらない種類です。手軽なのに、どっさり収穫! みんなのトマト栽培の写真 4・5月号から、植えつけ前の準備について、抜粋して紹介。
植えつけ前の準備
・ペットボトル(2L)は、厚手で丈夫なものがおすすめ。ミネラルウォーターが入っていたものは、薄手なので避ける。 ・矮性ミニトマトの苗は、「矮性」「芯止まり性」などと書かれている品種を選ぶ。花芽(はなめ)がついている苗がよい。 今回は、2Lサイズのペットボトルの上部を切って使います。矮性ミニトマトの根は広くは張りませんが、深さは必要。深さが20cm以上になるように切りましょう。
1.底に排水用の穴をあける ペットボトルの底の四隅に、目打ちなどで排水用の穴をあける。
2.側面に穴をあける 長い辺の底から1cmのところに3か所、排水用の穴をあける。左右と中央にあけるとよい。反対側の長い辺にも、同様に穴をあける。
3.上部をカッターで切る 底から20cmくらいのところに印をつけて、カッターでぐるりと切る。切り離したペットボトルの上部は、今回は使わない。
4.切り口にマスキングテープを貼る けが予防のため、ペットボトルの切り口にぐるりとマスキングテープを貼る。
この容器に培養土を入れ、苗を植えていきます(植えつけ方や育て方は、4・5月号で詳しく紹介しています)。矮性ミニトマトは極端な暑さが苦手です。苗を植えたら、20~25℃の涼しい場所で育てましょう。 教えてくれた人/深町貴子(ふかまち・たかこ) 園芸家。神奈川県生まれ。「植物の育て方を知るより、育ち方を知ろう」が信条。柔軟な発想で手軽で自分らしい野菜作りができるヒントを提案する。『深町貴子のプランター菜園BOOK』(NHK出版)など著書多数。 ●『やさいの時間』2024年4・5月号「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」より