過去最高の配当と自社株買い、調整寸前の日本株救う-業績失望も緩和
配当政策を巡っては、投資家は全体の配当性向を高めるなど長期的な資本計画と組み合わせた増配を好む。ニューバーガー・バーマン日本株式運用部の岡村慧ポートフォリオ・マネジャーも「より明確な長期的展望が得られ、株価にプラスになる」との見方だ。
岡村氏によれば、アナリストや投資家にとって自社株買いはバリュエーションを導き出すモデルに入れにくいものだが、配当方針の変更は「モデルに入れられるもので、より見通しが良くなる」という。日本企業の決算発表シーズンは今週、ほぼ最終段階を迎えている。
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Hideyuki Sano