デザイナー直伝!ミハラヤスヒロ、オーラリーetc.夏の一張羅にふさわしい“色モノ”Tシャツ集
涼しげで清涼感あるライトブルーに、どこか柔らかく鮮やかなオレンジ。まるで経年で日焼けしたかのような“ヴィンテージ風”も! ▶︎すべての写真を見る 大人の一張羅的Tシャツにふさわしい“色モノ”をピックアップ。今年の夏の主役はコイツで決まりだ!
「メゾン ミハラヤスヒロ」 30年モノのヴィンテージを新品で追求しました
「全体にブリーチやダメージ加工を施すことで、まるで経年で日焼けしたかのような生地に仕上げました。イメージしたのは“ヴィンテージ30年モノ”。
今年で52歳になる私も若い頃は味のあるヴィンテージのTシャツを好んで着ており、そんな90年代の気分が再燃中。オーバーサイズで仕立て、今と昔の気分をいい塩梅でミックスさせた一枚となっています」。
「カンタータ」いい状態を長く。そのための工夫を最大限に
「独特の光沢、柔らかさ、しなやかさを持ち合わせたギザコットンを超度詰めで編みました。 通常この手のTシャツは毛羽が付き物ですが、それが生まれないよう紡績の時点で糸の内側にねじ込む“サイロスパン”という技術を応用。毛羽を抑えたことで、例え1日店頭に置いていてもほこりを拾うことがない。
シルエットはタイトな44、46、48サイズに加え、48の着丈をそのままに、身幅をぐーっと大きくした0サイズという計4パターンを展開。 また、一般的なTシャツより天幅を広く、前下がりを浅く設定した襟ぐりは、数年着ても伸びづらい。最高の状態で長く着られることも大きな特徴です」。
「オーラリー」タフな素材と涼しげ見た目。夏、たくさん着てほしいです
「春夏に展開しているオーラリーの定番Tシャツです。最も硬い編み地を作るために何度も試作を重ね、ガシガシ着用してもまったくヘタらない、ハリのある生地が完成しました。
また厚手なので、あえて身幅をワイドにすることで風通しの良さも追求。 こちらのライトブルーは今季のシーズンカラー。武骨な生地×清涼感ある色みで大人の一張羅的Tシャツに仕上がりました」。
「サンカッケー」表はサラサラ、内側ふっくら。特殊な糸が生む心地良さ
「MVSという特殊な空気紡績による撚糸方法で、綿の毛羽を糸の内側に集め、表面はサラサラ、内側はふっくらとして吸水性が高いという特殊な糸を使用。 シルエットはストレートで袖は長めに設定するなどバランスにこだわり、生地の美しさと心地良さを最大限に感じられるように工夫しました。
汎用性の高いベーシックな色もいいのですが、自分はどこか柔らかく鮮やかなカラーも好み。今年の夏はコイツを主役にしようと思っています」。 品田健人=写真 星 光彦=スタイリング 黒澤卓也=編集・文
OCEANS編集部