【JRA賞】ドウデュース年度代表馬 得票率9割以上!「年度代表馬にふさわしい」武豊騎手
「2024年度JRA賞」が7日に発表され、天皇賞・秋とジャパンCを連勝したドウデュース(牡6)が年度代表馬に選出された。記者投票で256票中236票を獲得。最優秀4歳以上牡馬には満票で選ばれた。主戦を務めた武豊騎手(55)も「年度代表馬にふさわしい馬」とたたえた。今年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。来年から誕生する産駒に夢の続きを託す。 【一覧】歴代の年度代表馬 ◇ ◇ ◇ 堂々の年度代表馬だ。北海道で第2のキャリアを歩み始めたドウデュースが、新たな勲章を手にした。9割以上の支持を受けての選出。最優秀4歳以上牡馬部門では満票を得た。朗報を伝え聞いた武豊騎手も「年度代表馬にふさわしい馬だと思います」と称賛した。 “最強世代”のダービー馬として有終の美を飾った。同期イクイノックスは22、23年の年度代表馬。同一世代での3年連続受賞は35年ぶり3例目の快挙だ。1年先に引退した戦友に代わり、昨年は上半期こそドバイターフ5着、宝塚記念6着と不完全燃焼に終わったが、下半期は現役最強馬として君臨。天皇賞・秋ではG1勝ち馬で史上最速となる上がり32秒5の豪脚で大外一気を決め、続くジャパンCでも府中の4コーナーから常識破りのロングスパートでねじ伏せた。 夢の続きは次世代へ託す。「種牡馬として求められるものを全部持っている感じ。ダートもいけそうだったし、楽しみ」。先月25日に退厩を見送ったレジェンドは「元気があり余っている」と目を細めて「現役続行が決まりました。次走はフェブラリーSです」とジョークを飛ばしていた。その秘めたる適性も、来年から生まれる産駒が証明してくれるはずだ。 キーファーズ松島正昭代表は「馬主をやっていてなかなかないことですので、あらためて感謝いたします」と謝意を表した。波瀾万丈の競走生活を締めた栄光のラストイヤー。父となる愛馬へ、友道師は「競走馬以上に頑張れるよう応援しています」とエールを送った。産駒のデビューは28年夏以降。その躍動が待ち切れない。【太田尚樹】 ◆ドウデュース ▽父 ハーツクライ▽母 ダストアンドダイヤモンズ(ヴィンディケイション)▽牡6▽馬主 (株)キーファーズ▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 16戦8勝(うち海外3戦0勝)▽総獲得賞金 17億7587万5800円(同2239万6800円)▽主な勝ち鞍 21年朝日杯FS、22年ダービー、23年有馬記念、24年天皇賞・秋、ジャパンC(以上G1)23年京都記念(G2)▽馬名の由来 する+テニス用語(勝利目前の意味)