MAZZELが会得したSKY-HIからの教え“自由・楽しい・仲がいい”【夏合宿レポート#2】
追い込みながらチーム全員で楽しんだフィジカルトレーニング
10時になるとスタジオにMAZZELとSKY-HIが集結し、フィジカルトレーニングがスタート。トレーナーを務める後藤圭司氏は、SKY-HIやBE:FIRSTのツアーにも帯同しているBMSGとゆかりある人物である。 まず始まったのは、体をほぐすための全力ラジオ体操。後藤トレーナーに「やりましょう」と呼びかけられたスタッフも参加し、チームMAZZELみんなでトレーニングに取り組んでいく。その後はストレッチを経て、アニマルウォークへ。四つん這いになって膝を浮かせて進むベアウォークやクモのような動きをするスパイダーウォークなど、体幹を必要とする特殊なモーションの連続に、メンバーと社長は必死に食らいついていた。 いよいよ今回のメイン、サーキットトレーニングに突入。MAZZEL+SKY-HIの9人で行うため、バトルロープ、ニータッチ、ケトルベルスイング、腕立てプランク、反復横跳び、笑顔でキラキラジャンプ、マウンテンクライマー、バーピージャンプ、ベースの9種目。ひとつの種目にかける時間は30秒なのだが、休む間もなく次の種目へ移っていくため、とてつもなくハードである。BGMでMAZZELの「MISSION」が流れていたのもあり、一段とカオティックな空気がスタジオに充満していた。 最初の種目では「意外といけるかも?」という表情を浮かべるメンバーが多かったものの、しだいに雄たけびのような声が漏れ始め、3種目に差しかかるころには、明らかにしんどそうな面持ちに。そんなMAZZELとSKY-HIを目にしたスタッフ陣は、絶えず「がんばれ!」とエールを送っていた。 ここでメンバーは5分の休憩。全員で休憩の時間になるのかと思われたが、なんとスタッフがサーキットトレーニングに挑戦することに。そして、スタッフ陣の奮闘にメンバーは大盛り上がり。「ファイト!」といった応援はもちろん、「ちゃんとやって!」という野次まで飛び交う。そんなおちゃらけた発言をスタッフに対してもできる光景は、チームMAZZELの風通しのよさを感じさせた。 そして、MAZZELとSKY-HIは2周目のサーキットにチャレンジ。「昨日のウイスキーを恨んでいます。絶対に、今日のためには必要なかった」と昨夜の自分を悔いるほど、SKY-HIはすでにクタクタな様子。そうはいってもやらないという選択肢はないので、一人ひとりが自身をさらに追い込んでいく。1回目に比べてMAZZELのメンバーたちは余裕が出てきたようで、KAIRYUがカメラに視線を配っていたり、NAOYAが種目をこなしながら振りを踊ったりする場面も見られた。再び9種目を駆け抜け、KAIRYUとEIKIはすぐにその場に倒れ込んでいた。 しかし、まだトレーニングは終わらない。休憩を挟んだあとには、マネージャーも交えてボール取りバトルが行われた。ビーチフラッグの要領で、スタジオの真ん中に配置されたボールを一対一で奪い合う、というトレーニングだ。結果的にRANとSEITOでの頂上決戦となり、抜群の瞬発力を見せたSEITOが勝利。あまりのスピード感に、メンバーですら「はやっ!」と目を丸くしていた。最後はみんなで円を作って手つなぎ、スクワットを3×9セットをやりきり、ようやくトレーニングメニューが終了。ドリンクを飲むメンバーの表情は、やりきった達成感にあふれていた。 バーベキューしかりトレーニングしかり、メンバーとスタッフの風通しのよさが感じられるチームMAZZEL。SKY-HIは「グループが成長していくのには仲のよさが大事」と語っていたが、現在のMAZZELはチーム全体で絆が深まっているように見えた。アーティストとスタッフ、どちらが上というわけでもなく、お互いの本分をまっとうする気持ちのいい関係が築かれていた。 また、スタッフ陣が本気でフィジカルトレーニングに挑んでいたのも印象的だ。サポートやマネージメントが主な業務なのだから、本来であればメンバーと同じメニューに取り組む必要はない。それでも、ハードなトレーニングに前向きな気持ちで臨んでいたのは、彼らの中にも“楽しもう”というマインドが根づいているからなのだろう。「仲がよく、何事も貪欲に楽しもうとするグループを作る」という合宿の目的は、メンバーだけでなく、スタッフを含めた“チームMAZZEL”の中でもしっかりと達成されていた。