ご近所さんで窓に「断熱シート」を貼っているのをたまに見かけます。どれくらい節約になっているのですか?
家庭でのエアコンの電気代を節約する方法として、窓に断熱シートを貼る方法があります。窓から入る日光をおさえたり、窓から熱が逃げないようにしたりすることで、冷暖房の負担を減らし節電効果が期待できるといわれています。 しかし、実際にどれくらいの電気代が節約できるのか気になる人もいるでしょう。 この記事では、断熱シートの説明や選ぶときのポイント、断熱シートが向いているケースなどを解説しています。また、断熱シートを貼ったときとそうでない場合の電気代を計算して、どれほど節約できるかを調べました。 エアコンにかかる電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
窓に貼る断熱シートとは
窓に貼る断熱シートとは、その名の通り窓に貼るタイプでシート状になっている製品のことです。透明または半透明の商品が多く販売されています。緩衝材のような気泡のあるタイプや、ラップの2倍程度の厚みがあるフィルムタイプなどがあります。 ただし、気泡状のシートを貼る場合は外が見えにくくなるため注意が必要です。眺望も取り入れたい場合は、フィルムタイプが適していると考えられます。
断熱シートの節電効果
断熱シートを貼るとどれくらいの節約になるのか、実際に計算をしました。 始めに、断熱シートを窓に貼っていない状態で、エアコンの電気代を求めます。エアコンの消費電力量は、110ワット~1030ワットが目安のようです。今回は、以下の条件で仮定します。 ・570ワットの8畳用のエアコン ・1日10時間使用 ・使用期間は11月~2月の4ヶ月間 なお、電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーを用いることとします。 電気代は以下の計算式で求めます。 ・消費電力量(ワット)÷1000×使用時間×電気代単価(キロワットアワー) エアコンを使用したときにかかる電気代は、1日あたり約177円、1ヶ月あたり約5310円、4ヶ月あたり約2万1240円です。 次に、断熱シートを窓に貼った場合を想定して電気代を計算します。 断熱シートを窓に貼ると、冬場の場合、約30%の節電効果が見られるといわれています。これと同様に、30%の節電効果があったと仮定して計算した結果を表1にまとめました。エアコンなどの条件は、前述と同様です。 表1