【動画】皆既月食、梅田でも通行人らが3年ぶりの天体ショー楽しむ/大阪
満月が地球の影に隠れて暗くなる「皆既月食」が8日夜、各地で観測された。台風が去り、天候にも恵まれたため、大阪市北区梅田のビル郡のあたりでも、平地から十分観測が可能に。多くの通行人らが立ち止まりカメラで撮影するなど、およそ3年ぶりとなる「天体ショー」を楽しんでいた。
赤黒い感じに輝く月に立ち止まり空を見上げる通行人
午後7時20分ごろには月全体が隠れる皆既状態となり、赤黒い感じに輝く月になった。その瞬間、同市北区梅田の大阪駅前第3ビル付近では、多くの通行人らが「あっ、きょう月食やん」と言いながら立ち止まり、いつもと違う月をじっと眺める光景が見られた。 大阪市北区の会社から自転車へ帰宅途中の女性は「みんな上向いて何してるのかと思いましたが、皆既月食やったんですね。おかげさまで見過ごさずにすみました」と言いながら自転車を止め、携帯電話のカメラでふだんとは違う月の撮影にチャレンジしていた。
天体ショーを眺めながら交流会を開く人も
兵庫県神戸市の男性ら3人は「今から帰ろうと思ったけど、これは見ていかなあかんな」と話し、近くにコンビニエンスストアで飲み物を買ってすわって眺める。もう1人の男性は「もう季節柄こうして外でじっとすごすのも、今年で最後やろね」などと話し、天体ショーがきっかけの交流会を楽しんでいた。 同日午後9時34分ごろ、月が地球の影から抜け月食は終わった。次に日本で見られるのは、2015年の4月4日だという。