エホバの証人性被害159人申告 元2世信者らが調査
宗教団体「エホバの証人」の元2世信者らでつくる「JW児童虐待被害アーカイブ」は28日、教団に関連した性的被害の調査で159人から被害申告があったと明らかにした。厚生労働省で記者会見した代表の綿和孝さん(仮名)は「現在も被害はある。子どもを守る取り組みが必要だ」と話し、実態調査を求める要望書をこども家庭庁に提出したと明らかにした。 調査は7月、インターネットで実施し、性的虐待やハラスメントを受けた人に申告を求めた。11人には聞き取りもして証言を得た。159人の内訳は女性109人、男性50人。元信者が147人、現役信者が12人だった。 「信者から性暴力を受けた」と答えたのは37人で当時は未成年だったのが35人。内容(複数回答)は「体を触られた」24件、「性的な言葉をかけられた」14件、「下着姿や裸を見られた・撮影された」11件などだった。 教団の集会などでは具体的な性的文言を含んだ出版物を見せられたり、話を聞かされたりするという。そうした経験の有無を聞いた問いに139人が「はい」と答えた。