「年末くらいは海外旅行に行きたい」→「よそはよそ、うちはうち」…年金月28万円、妻のお願いを無視し続けて高卒叩き上げ・67歳夫が達成した“羨望の貯蓄額”【FPの解説】
徐々に老後生活にシフトしていくという暮らし方
誰でも「いつまでも若々しく健康でいたい」と望みますが、「老い」は必ずやってきます。健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことで、平均寿命との差は、2019年の調査では、女性約12年、男性約9年あります。いつかそのうち、といって過ごしているあいだに、やりたかったことが実行に移せなくなる可能性もあります。 以前に比べると、健康寿命は少しずつ延び男女差も縮小しています。一方で医療や介護など、このような期間に対応する備えも重要です。夫の隆さんが亡くなった場合は、(1)と(2)の金額を比べて、高いほうを遺族厚生年金として支給されます。 (1)隆さんの老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3の額 (2)(1)の額の3分の2と妻の老齢厚生(退職共済)年金の2分の1の合計額 遺族基礎年金は支給されません。妻が老齢厚生年金を受け取っている場合には、自身の老齢基礎年金と老齢厚生年金、隆さんの遺族厚生年金と妻の老齢厚生年金との差額が支給されます。 介護保険、介護施設の種類や費用、お墓の費用などについても、近隣の施設を参考にするなどして、あらかじめ知っておきましょう。介護の場合の話やご本人が亡くなったあとの話は、「縁起でもない」「お金の話はしないほうがいい」という考えの人もいるでしょう。しかし、知らなかったために不利益になることもあり得ます。吉田さんご夫婦には、いい機会なので、ご夫婦やご家族で、お金のことについて話せる雰囲気を作っていかれることをお勧めしました。 <参考> ※ 厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-002.htm ※ 日本年金機構 遺族年金ガイド令和6年度版 https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/kyufu.files/LK03-3.pdf 藤原 洋子 FP dream 代表FP
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