【カンボジア】JICA、首都圏送配電網拡張向けに円借款
国際協力機構(JICA)は24日、カンボジアで実施する「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第三期)」向けに、79億8,800万円を上限とする円借款を供与すると発表した。23日にプノンペンで円借款貸付契約に調印した。 対象の事業内容は、◇変電設備の整備(2カ所新設、2カ所増設)◇送配電網拡張(230キロボルトおよび115キロボルトの架空送電線、地中送電線の新設、22キロボルト配電線新設)◇コンサルティング・サービス(基本設計、詳細設計、入札補助、施工監理など)――。実施機関はカンボジア電力公社(EDC)で、2027年2月に施設供用を開始する予定だ。 円借款の金利は、本体が東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)プラス0.4%、コンサルティング・サービスが0.4%。償還期間は30年(当初10年間の据え置き期間を含む)。調達条件は用途などに制限を設定しないアンタイドとなる。