ブロックチェーンでエッセンシャルワーカーの社会貢献行動を可視化、チェーントープが「Chaintope Greeners」提供へ
チェーントープが「Chaintope Greeners」提供へ
九州拠点の国内ブロックチェーン関連企業Chaintope(チェーントープ)が、ブロックチェーン技術活用の新サービス「Chaintope Greeners(チェーントープグリナーズ)」の提供予定を11月1日発表した。 「Chaintope Greeners」は、エッセンシャルワーカーが活躍する業界において、社員の貢献行動を正当に評価し、安全および環境意識を高める文化の醸成を目的としたサービスとのこと。ブロックチェーン技術により、透明性の高い評価システムを構築し、貢献行動をリアルタイムで記録・共有することにより、正当な評価と公正なインセンティブ提供を実現し、モチベーションアップに繋げるという。 なおエッセンシャルワーカーとは、医療従事者や介護職員、物流スタッフなど、私たちの生活基盤を支えるために必要不可欠な業務に従事する人々を指す。 また同サービスにはChaintopeの独自開発ブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」が用いられている。 「Chaintope Greeners」による貢献行動報告システムでは、業務における安全や環境に関する「気づき」を簡単に報告・共有できるとのこと。従来のヒヤリハット報告よりも入力方式を簡素化し、現場の声を確実に反映する仕組みを実現しているという。 また同サービスでは、貢献行動に対して会社からの評価を行いやすく、インセンティブシステムを通じて、安全確認や環境配慮などの貢献行動に対してChaintope Coinが付与されるとのこと。これにより、現場の努力を適切に評価してモチベーション向上を促進するとともに、業界全体での共有による相互研鑽を実現すると説明されている。 そして同サービスの分析・可視化システムにより、貢献行動を集約して傾向を分析し、現場間の比較や業界ベンチマークを提供するという。熟練者の知識や経験をデジタル化することで、次世代への確実な継承を可能にするとのことだ。 発表によると「Chaintope Greeners」は、2024年度中に実証を実施し、2025年春のサービス提供開始を目指しているとのことだ。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)