【日本ダービー】横山典「自分の決断が間違っていなかった」ダノンデサイル皐月賞除外が〝大きな実り〟に
[GⅠ日本ダービー=2024年5月26日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル] 【写真】バンザイ!横山典弘の華麗なるフライングディスマウント ダノンデサイルを2馬身差Vに導いたベテランの手腕がさえわたった。鞍上・横山典は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに続く3度目のダービー制覇、56歳でのVは武豊の持つ史上最年長記録を更新するものとなった。 〝馬〟よりも〝人〟にスポットライトが当たりそうな第91回日本ダービーだが、勝利インタビューでの横山典は違った。「ダービーを勝ったこともうれしいけど…」と前置きしつつ「皐月賞での自分の決断が間違っていなかったんだな」と安堵の心情を吐露。1冠目となる皐月賞では発走直前に違和感(右前肢跛行)を抱いて無念の競走除外に。その苦汁の決断がダービー制覇という大きな実になって返ってきた。「ああいうことがあっても、ちゃんと大事にしていれば馬は応えてくれる。馬にすごく感謝です。馬に真摯に向き合ったことが結果につながったのはこの上ない喜び」と〝馬優先〟のホースマンとしての矜持をのぞかせた。 ロジユニヴァースはダービー制覇後に2度の長期休養を余儀なくされ勝ち星を挙げられず、ワンアンドオンリーも1勝のみ。彼らの背中を知るベテランの「(今後については)まずは無事に走ってくれることを願うだけです」という言葉には重みがあった。
東スポ競馬編集部