30~31日の日銀決定会合 利上げ議論へ
日銀は7月30日と31日に開く金融政策決定会合で、現在0%から0.1%に誘導している短期金利の引き上げについて議論します。合わせて前回会合で表明した国債買い入れの減額計画を決める方針で、市場関係者は会合の行方を注視しています。 日銀は現在の円安水準が基調的な物価に影響を与える度合いが以前より強くなっている一方、金利の上限を、たとえば現在の0.1%から0.25%に引き上げた場合でも経済全体に与える悪影響はほとんどないとみています。日銀はかねて物価動向や賃金上昇の進展を見極めたうえで、金利を段階的に引き上げる方針を示しています。足元の家計の消費や企業活動に与える影響なども丁寧に見極めたうえで、実施の是非について検討する見通しです。 日銀の国債買い入れ減額計画については多くの市場関係者が現在、毎月6兆円程度の国債購入額を段階的に減らし、2年後には毎月3兆円程度にするとみています。急激な減額により、長期金利が大きく動くことのないよう日銀は慎重に計画を策定する見通しです。