子どもが独立した後、夫婦2人暮らしで生活費を「月20万円」に抑えるのは難しいでしょうか?年金額がちょうど20万円くらいの見込みです。
老後の生活費を増やす方法
老後の生活費を年金だけでまかなうのが難しそうな場合、早いうちから増やすための方法を検討するしかありません。以下の方法で毎月の年金を増やしたり、老後の生活費を用意したりすることが可能です。 ・公的年金を増やすための対策を検討する ・毎月の支出を見直す ・できるだけ長く働いて収入を得る 方法別に解説しますので、できることから始めて老後に備えましょう。 ■公的年金を増やすための対策を検討する 老齢基礎年金や老齢厚生年金を増やすことは可能なので、以下の中から適切な対策を取り入れてみてください。 ・繰下げ受給:年金を受け取る年齢を65歳からではなく、66歳から75歳までに遅らせて受給額を増やす制度。1ヶ月あたりの増額率は0.7%、最大84%まで増額が可能 ・付加年金:第1号被保険者・任意加入被保険者が定額保険料に月額400円の付加保険料を納付することで、老齢基礎年金に付加年金(200円×付加保険料納付月数)が上乗せされる制度 ・任意加入:60歳以降も任意で国民年金に加入できる制度(老齢基礎年金の受給資格を満たしていない、納付済期間が40年に達していないなど、老齢基礎年金を満額受給できない場合) ■毎月の支出を見直す 毎月の支出を見直してみて、無駄遣いをしていないか、節約できそうな費用はないか確認しましょう。保険の契約を見直せば、保険料の負担軽減が可能です。 また、住宅ローンの早期完済を行えば、返済期間を短縮できる分だけ支払う利息を減らせます。そのうえで収支の改善ができたら、貯金に回して老後資金の備えにしてみてください。 ■できるだけ長く働いて収入を得る 年金だけに頼らず働いて収入を得れば、貯金に回す、ゆとりのある生活を過ごすことが期待できます。 また、厚生年金は加入要件を満たしていれば、70歳まで被保険者でいられるのもメリットです。厚生年金保険料を払い込み、被保険者期間を長くすれば、現在の年金見込額が20万円だとしても、さらに増えた金額を受け取れるでしょう。