山賊焼きに合う地酒堪能 長野県酒造組合青年部・若葉会が品評会
県酒造組合の青年部の若葉会は31日、長野県松本市深志3の深志神社・梅風閣で、初の「長野県のご当地グルメに合う信州の地酒品評会」を開いた。松本地方の名物鶏肉料理・山賊焼きと合わせ、35の酒蔵がそれぞれお薦めの一品を出展し、多くの来場者を楽しませた。 第1会場では銘柄を隠したブラインド審査が行われ、来場者は松本山賊焼応援団のキッチンカーで揚げられた山賊焼きを一口食べては地酒を口に含み、採点をした。第2会場では銘柄が明かされた酒が並び、各酒蔵が味の特徴や山賊焼きに合うと考えた理由を記した説明書きが添えられた。 友人と参加した塩尻市の男性は「第1会場では好き嫌いで審査したけれど、酒蔵が選んだ理由を知った上で味わうとまた違う。こういう品評会はめったにない」と喜んでいた。第2会場では1位を予想するベストカップル予想クイズも行われた。 若葉会の髙橋功会長(46)=髙天酒造社長、岡谷市=は「山賊焼きをさっぱりと味わえるようにしたり、鶏肉と酒のうまみの相乗効果を狙ったり、それぞれアプローチの仕方が違う」と話し、「審査結果が酒蔵にとっても参考になるし、飲食店でも紹介してもらえる。来年以降も地の食材で開催していきたい」と意欲を語っていた。 6日に長野市で表彰式が行われ、結果は県酒造組合のホームページで公表される。
市民タイムス