懐かしの名作も!時代を超えて愛される「不朽のスリラー映画」6選
完璧なスリラー映画というものは、まさに複雑怪奇なものです…。 このような映画には、一定のテンポと緊張感、魅力的なストーリーやキャラクターたちが不可欠であり、何よりも、「また、このパターンかよ」という反応を避けるための多くの意外な展開が必要となり、実際に挿入されているのです。さらにこのような、いわば「ギミック」と呼べる手法に加えて、根本的には…観ていて本当に楽しいストーリーでなければならないのです。 今回は、凶悪犯との心理戦が見ものとなる『羊たちの沈黙』から、子どものように飛び上がってしまうほど本能的な恐怖を感じる『セブン』まで、最高のスリラー映画の数々を。 【写真】不朽の名作スリラー映画13選
『裏窓』(1955年)
インターネット時代のはるか以前にも、のぞき行為を描いた映画がありました。 アルフレッド・ヒッチコック監督のこの『裏窓』では、うだるような暑さの夏にニューヨークの窮屈なアパートメントにこもることになった、雑誌カメラマンであるジェフ(ジェームズ・スチュワート)が主人公となります。 ジェフは、次第に窓が空いた隣のアパートをのぞき見ることに夢中になりますが、あるとき殺人らしき現場を目撃。自らの手で事件を解決しようと試みます。 ジェフのガールフレンドのリサを演じるのは、亡くなってもなお憧れの名女優として名を馳せるグレース・ケリーです。さらに、ナット・キング・コールやディーン・マーティンのような、50年代音楽のサウンドトラックも魅力的ですので…。
『影なき狙撃者』(1963年)
『影なき狙撃者』は、著名な右派政治家家系の息子が、共産主義者の陰謀で気づかないうちに暗殺者として洗脳されてしまうというストーリーです。 同名の小説を映画用に脚色したもので、フランク・シナトラが捕虜になった小隊の指揮官を演じ、印象深いスリラー映画となりました。本当に素晴らしい作品です。
『羊たちの沈黙』(1991年)
90年代のサイコパスキラージャンル(『セブン』、『スクリーム』、『ハロウィン』など)を切り開いた作品であり、映画史上最も記憶に残る悪人「人食いハンニバル」ことハンニバル・レクター博士が登場する2作目の映画となります。 アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士のインパクトが強いこのスリラー映画ですが、彼やテッド・レヴィン演じるバッファロー・ビルと心理戦を繰り広げた警察官役のジョディ・フォスターの演技も見事なものでした。 アカデミー賞の主要部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞)を独占し、90年代でもっとも成功を収めた映画の1つとなったこの作品、現在も色褪せることが決してありません(言い過ぎかもしれませんが…)。