懐かしの名作も!時代を超えて愛される「不朽のスリラー映画」6選
『セブン』(1996年)
ダークで不気味な世界観を描かせれば、映画界で右に出るものはいないデビッド・フィンチャー監督です。 そんな彼の手腕が存分に発揮されたのが、この『セブン』です。 ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン演じる刑事コンビは、それぞれが7つの大罪(高慢、色欲、貪食、怒り、怠惰、強欲、嫉妬)をモチーフにした、猟奇的な連続殺人を捜査します。 残酷ながら見事なストーリーが描かれており、最後のどんでん返しには、十数年後に見直しても改めて衝撃を受けることでしょう。きっと誰もが、「マジかよ…そこまでヤルかぁ?」と呆れ悲しんだことでしょう…。
『ノーカントリー』(2008年)
コーエン兄弟の作品の中でも、最高傑作と言える1本がこちら。 偶然大金を手にしたジョシュ・ブローリン演じる主人公ルウェリン・モスと、ハビエル・バルデム演じる恐ろしい殺し屋アントン・シガーのいたちごっこを素晴らしい映像とスリリングな演技、そして、驚くべき緊張感で描いています。 夜明けに犬に追われるシーンなど、1つ1つのシーンが職人技とも言うべき完成度で、今後何十年も映画専門学校で教材として使われることでしょう。
『ナイトクローラー』(2015年)
ジェイク・ギレンホール演じるカメラマンのルイス・ブルームは、稀にみる異様な気味の悪さを放つキャラクターでした。 彼は犯罪や悲劇を求めて、ロサンゼルスのぞっとするような地域を這い回り、ショッキングな動画をモラルのないテレビ局に売り込みます。 ダン・ギルロイ監督はこの映画で、現代のメディアの堕落と恐怖を煽る暴力を際限なく求める姿勢を顕著に浮かび上がらせています。 「正気でない男は、殺人ビジネスでの利益を最大化するためにどこまでするのか」といった想像が広がり、紛れもなく不安を掻き立てる1本です。