災害で道路が寸断された時の輸送実験に地元の中学生が参加 船での輸送に課題も【長崎市】
テレビ長崎
災害で道路が寸断され孤立した場合に備えて、長崎市の民間の港湾施設を使った船による人や物資の輸送実験が行われました。 九州産業大学 地域共創学部 行平 真也 准教授 「皆さんが住んでいる福田地区は、道路が寸断されるかもしれない地域です。海を使って避難をしようとする動き、知っていだくことが大事」 長崎市福田本町にある民間の港湾施設「長崎サンセットマリーナ」で行われた実験には、市や九州産業大学、地元の福田中学校の1年生55人が参加しました。 2018年の西日本豪雨では、山口県の笠戸島で橋につながる道路が寸断し、住民や物資の輸送を船で行っています。 長崎サンセットマリーナは2022年から、地域の防災拠点になるよう長崎市や長崎県、大学と連携して研究を行っています。 6日は福田地区が孤立した想定で、市中心部の大波止まで急病人や物資を運びました。 大波止までは約20分かかりますが、船酔いで気分が悪くなる人もでるなど課題もみつかりました。 乗船した中学生は 「(陸路以外の)移動手段があるのはいいなと思いました」 「災害が起きたら船でしか移動が出来ないから、ここまで来るのに慣れておかないといけない」 長崎サンセットマリーナ 吉井 健 代表取締役社長 「災害の時の防災意識を高めてもらいたい。この世代の人が大人になった時に次の世代に申し送っていただきたい。」 長崎サンセットマリーナは、今回のような実験を今後も続けたいとしています。
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