【パリ五輪】女子5000m2着のキピエゴンが妨害があったとして一度は失格となるも、抗議が認められ銀メダル獲得
◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)5日目 パリ五輪・陸上競技の5日目イブニングセッションで行われた女子5000m決勝。選手の接触から順位が2度変更される事態があった。 パリ五輪日本代表は?日程や結果をCHECK! 4200m手前、先頭集団を走っていた昨年の世界選手権覇者・フェイス・キピエゴン(ケニア)が、隣を走る世界記録(14分00秒21)保持者のグダフ・ツェガイ(エチオピア)と接触。キピエゴンの右手がツェガイに触れた。 そのままレースは展開され、キピエゴンは1着(14分28秒56)のベアトリス・チェベト(ケニア)に続いて、2番目にフィニッシュ。一度は14分29秒60で2位と発表された。 しかし、接触が妨害行為にあたるとして、結果が訂正され、キピエゴンが失格に。3着以降の順位が繰り上がり、3番目(14分30秒61)に入ったシファン・ハッサン(オランダ)が2位に、4番目(14分31秒64)に入線したナディア・バットクレッティ(イタリア)の3位が発表された。 だが、これで終わらない。キピエゴンの失格を不服としてケニアが抗議。それが認められて失格が取り消され、キピエゴンの2位(銀メダル)が決まった。 結局フィニッシュ順となり、3位・ハッサン。4位・バットクレッティで確定。バットクレッティは3位ならば、この種目として、初実施された1996年アトランタ大会以来、イタリア勢28年ぶりの五輪メダルだったが、幻となった。 なお、接触を受けたツェガイはその後に前へ出て残り500mまで先頭を走ったが、スパート合戦に敗れて9位に終わり、入賞にあと1つ届かなかった。
月陸編集部