鈴木俊一財務相は４月１２日の閣議後会見で、円安は輸入物価上昇を通じて日本経済にマイナスの影響があると述べ、過度な為替変動には対応するとの従来の見解を繰り返した。円安の背景について分析しているが「市場参加者に影響がある」としてコメントを控えた。ワシントンで２０２３年４月撮影（２０２４年　ロイター／Elizabeth Frantz）

Yoshifumi Takemoto ［東京　１２日　ロイター］ - 鈴木俊一財務相は１２日の閣議後会見で、円安は輸入物価上昇を通じて日本経済にマイナスの影響があると述べ、過度な為替変動には対応するとの従来の見解を繰り返した。円安の背景について分析しているが「市場参加者に影響がある」としてコメントを控えた。 鈴木財務相は、円安は「プラスとマイナスの影響がある」としつつも、「輸入物価上昇を通じて企業や消費者にマイナスの影響があり、今後も為替が国民経済に与える影響を分析し、適切に対応する」と指摘。「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず適切に対応する」と繰り返した。 また「財務官と常に電話や対面で連絡を取り合っており、表面的な（為替水準の）数字のみならずその背景となる動きについても、高い緊張感を持って今見ている」と述べた。 来週開催される２０カ国（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会合、国際通貨基金（ＩＭＦ）世界銀行の春季会合に出席する方向で最終調整していると述べた。会合で、キャピタルフライトについて過去議論したことありドル高について議論はあり得るとの見方を示した。対ロシアの資産凍結が議論される場合、国際法に抵触しない形で行うのが日本の立場と述べた。