再出発の挑戦 目を付けたのは「グミ」の消費拡大 看板商品「ヨーグレット」を改良して新発売 2023年に大手商社の子会社になった長野・須坂市の菓子メーカー
その後、シート包装して箱に入れたら完成です。 アトリオン製菓 製造部・荻野瑛乃さん: 「5万箱が1日で作られています。それが全国に届けられます」
カルシウムが取れるヨーグレットは45年、ビタミンCが豊富なハイレモンは44年もの間、支持されてきました。 ハイレモンは先日、人気バラエティ番組で疲労回復に良いと専門家に紹介され、話題にもなりました。
■目を付けたのは拡大中のグミ市場
長く愛されてきたブランドをどう守り、発展させていくかー。 会社は次の一手を考えてきました。 アトリオン製菓・山下奉丈社長: 「何か新しい形にして、改めて皆さんに愛してもらえるとすれば、グミにするというのはひとつすごく良い手段なんじゃないかと」 目を付けたのは拡大中のグミ市場。調査会社によるとグミの市場規模は、2017年の555億円から2023年には972億円に拡大。5年ほどの間にチューインガム市場を逆転したということです。
菓子の卸・販売を行う長野市の業者もー。 台東食品 アークス本店・掛川健彦店長: 「ここ数年でかなり伸びていて、1.5倍から2倍くらいグミ全体が売り上げが伸びている」 コロナ禍、マスクをしてかみづらくなったガムに対し、グミは口から出して捨てる煩わしさがなく、味、色、食感の豊富さから2000年代に入ってから若い世代を中心に支持されているといいます。
地域のイベント用に大量にグミを購入したこちらの男性はー。 グミを購入した客: 「グミはどうしても外せないものだなと思ったので買った。食感、食べやすいというのがあり、(子どもたちが好きな)理由かな」
■グミの製造を取材
ヨーグレットとハイレモンのグミ、実は明治産業時代の2年ほど前に商品化されていました。 アトリオン製菓の経営陣はそれを引き継ぎ、改良・充実させることにしたのです。
「こちらがグミの機械になります」 今回、特別に新作グミの製造の様子を取材させてもらいました。 材料は水あめ、砂糖、ゼラチンなど。これらを混ぜ合わせ型に流し込んでいきます。 アトリオン製菓 製造部・荻野瑛乃さん: 「こちらのラインでは70℃ほどのグミの液が型に入り、乾燥に向かう工程です」