ちょい悪オジサンにおすすめ!クラウンエステートはシリーズ中、最も地味だが使い勝手は最高だ
2022年7月にワールドプレミアされた、新型クラウン4シリーズ。(2024年2月初旬時点では)クロスオーバー、スポーツ、セダンが発売となっており、残すはエステートのみとなった。 世の知事よ!センチュリーよりもクラウンセダンFCEVに乗るべきだ!!と言いたい フロントフェイス以外はどことなく既視感があり(他のトヨタ製SUVと似ている)、ほかの3シリーズのように際立った個性が見出しにくい新型クラウンエステートだが、クルマとしての使い勝手は、4シリーズ中でもっとも優秀だと思われ、外遊びを楽しむオジサンにはもってこいのクルマとなるはず。新型クラウンエステートの魅力をご紹介しよう。
■新型クラウンエステートは「ワゴンとSUVの融合」
トヨタは新型クラウンエステートについて、「機能的なSUVとして、大人の雰囲気で、余裕のある走り、アクティブライフを楽しんで頂けるモデルです。後席はフルフラットデッキにもなり、まさしくワゴンとSUVのクロスオーバーとも言える」としている。 ワゴンといえば、日本では、1990年代にブームとなり、スバル「レガシィツーリングワゴン」をはじめとして、各メーカーが多くのステーションワゴンをラインアップしていた。ただ現在は、トヨタの「カローラツーリング」のほか、スバルから3車種(レヴォーグ、レイバック、アウトバック)がラインアップされているのみと、国内ではイマイチ人気のないジャンル。マツダの「マツダ6ワゴン」もそうだが、先日2024年4月での生産終了が発表されてしまった。
ただ海外メーカーは、昔からいくつかのワゴンをラインナップしつづけており、定番の人気ジャンル。セダンの車体をベースに設計をするので横展開がしやすい、といった事情もあるが、ステーションワゴンは、背が低いことで、低燃費でセダン並みの安定した走りを得られ、荷物もたくさん積み込めることで「クルマにおいて、もっとも合理的な形状」だと、海外では考えられているようだ。 だがこれは、ワゴンを肯定するための屁理屈のようなもの。筆者が思うワゴンの魅力は、セダンのようなフォーマル感は不要だが、ミニバンやSUVといった実用車ではなく、でも旅行やアウトドアなどの遊びに使えて、しかも、背が低くてカッコいい(一番大事)。いつでもどこへでも行ける、それでいて上質なかっこよさがある、まさにアクティブなオヤジにはぴったりなモデルなのだ。