【仙台－Ｖ長崎】後半追加タイム、Ｖ長崎のフアンマ（左）が頭で同点ゴールを決める＝仙台市、ユアテックスタジアム仙台（Ｖ・ファーレン長崎提供）

　明治安田Ｊ２第２０節最終日（１６日・ユアテックスタジアム仙台ほか＝８試合）Ｖ・ファーレン長崎は仙台と２－２で引き分け、リーグ戦無敗記録を「１７」に伸ばした。他チームより１試合消化が少ない中、通算１１勝７分け１敗で勝ち点４０の２位。 　Ｖ長崎は前半１５分、相手のハンドで得たＰＫをエジガルジュニオが蹴り込んで先制した。１－０で入った後半は序盤から押し込まれる展開が続き、１０分にクロスを頭で合わせられて失点。追加タイムに勝ち越しを許したが、終了間際に中村のクロスをフアンマが頭で合わせて追いついた。 　愛媛が首位清水を３－０で下した。山口は群馬を１－０で退けて４位に浮上。栃木は大分に２－０で快勝して１４試合ぶりに白星をつかんだ。いわきは甲府と１－１で引き分けた。 　第２１節は２２、２３日、各地で計１０試合を実施。Ｖ長崎は２２日午後７時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で１３位藤枝と対戦する。 ◎上位対決　リーグ戦無敗「１７」に 　Ｖ・ファーレン長崎はフアンマの劇的同点ヘッドで仙台との上位対決を引き分けた。ラストプレーでチームを救ったスペイン人ＦＷは「重要な勝ち点１。この先につなげていきたい」と胸を張った。 　第２節で今季唯一の黒星を喫していた相手。試合前、主将の秋野は「同じ相手に２度負けられない」と気合が入っていた。ＰＫで幸先よく先制。後半は一転、押し込まれる展開が続いて１０分に追いつかれた。さらに追加タイムに勝ち越され、下平監督もさすがに「万事休す」と覚悟。しかし、中村のクロスに頭から飛び込むフアンマの気迫あふれるプレーで勝ち点１をつかんだ。 　リーグ戦無敗記録を「１７」に更新。第２節の雪辱はならなかったが、下平監督は「ここで負けるか、勝ち点１を取るかでは大きな違い。負けなかったのはポジティブ」と前向きに捉えた。２２、２６日はホーム２連戦。首位奪取に向けて「サポーターの力を借りたい」と後押しを呼びかけた。