衝撃的な活躍…。欧州、今季大ブレイクの10代タレント10人。サッカー界の未来を背負う超逸材たち
MF:コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド代表) 生年月日:2005年4月19日 市場価値:3500万ユーロ(約49億円) 今季リーグ戦成績:20試合2得点0アシスト 今季のマンチェスター・ユナイテッドはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でグループステージ最下位に終わり、プレミアリーグではすでに5位以下でのフィニッシュが確定するなどネガティブな話題が多い。そんな中でもクラブ自慢のアカデミーからは新たな才能が台頭している。 今季開幕前のプレシーズンマッチでアピールに成功したコビー・メイヌーは、怪我の影響でシーズン当初こそ出遅れるも、復帰してからは他の中盤の選手たちの不調や怪我による離脱もあって絶対的なスタメンに定着。今年3月の代表戦では飛び級でイングランド代表に招集されてデビューを果たすなど、一気にユーロ2024(欧州選手権)のメンバー候補にまで評価を高めた。 メイヌーの最大の魅力は狭いところでも失わない技術の高さだろう。複数の相手選手に囲まれてもスルスルと得意のドリブルで突破し、ファイナルサードでも3列目から果敢な攻撃参加でボックス内へと進入する。リバプールとの第32節で決めた振り向きざまのコンカシュートはその代表例だ。 彼の台頭で以前からマンチェスター・ユナイテッドの補強ターゲットだったオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの獲得はなくなったと言ってよいだろう。ダブルボランチの相方次第ではあるが守備の強度も平均以上のものがあり、プレス耐性の高さはチーム随一。このまま彼がマンチェスター・ユナイテッドの中盤の軸となっても不思議ではない。
DF:ヨレル・ハト(アヤックス/オランダ代表) 生年月日:2006年3月7日 市場価値:2200万ユーロ(約30.8億円) 今季リーグ戦成績:31試合1得点2アシスト オランダはフィルジル・ファン・ダイクやマタイス・デ・リフト、ナタン・アケら多くのトップクラスのCBを輩出している。彼らに次ぐ才能が名門アヤックスから誕生した。 昨季終盤に17歳の若さでトップチームデビューを飾ったヨレル・ハトは、今シーズンから不動のスタメンに定着。エールディビジでは第31節終了時点で全試合にスタメン出場を飾っており、10代にして2試合でゲームキャプテンを務めるなどその存在感は際立っている。市場価値はシーズン開幕当初と比べると4倍以上の2200万ユーロ(約30.8億円)にまで上昇し、昨年11月にはオランダ代表デビューを飾った。今季終了後に行われるユーロ2024(欧州選手権)の代表メンバーに選ばれる可能性もあるだろう。 CBを主戦場にプレーしているハトはモダンなDFで、正確にボールを扱える技術の持ち主だ。スピードと機動力の高さにも優れており、相手の前線からの守備に対してドリブルで持ち運んでプレスを回避するプレーはお手の物。ドリブルでの推進力も十分にあることから左SBとしてもプレー可能だ。 対人の守備能力も平均以上のものがあるが、身長は182cmと高さ不足は気になるところ。実際に今季のリーグ戦では勝率54%とCBの中では低いスタッツに終わっている。そのため現在はチーム事情的にCBとしてプレーしているが、将来的には左SBとしてキャリアを歩む可能性もあるかもしれない。