新知事誕生で静岡県でリニアの工事は進むのか? JR東海社長が就任9日目の新知事と会談 「重要なプロジェクトだと認識」
(大石邦彦アンカーマン) そうですね、鈴木知事のリニアに対する認識・姿勢がどうなのかということが鍵を握っていると思います。 川勝前知事と比較しながら見ていきましょう。 まず、リニアへの姿勢なんですが、川勝前知事は「水や環境保全などを理由に着工を認めなかった」。 一方、鈴木知事は川勝前知事を評価しつつ、岐阜県で水位低下問題が起きると「私はしっかり水を守りたい」と訴えて、知事選では川勝前知事の支持者の票も得ながら勝利したという経緯もあるわけです。 (若狭キャスター) これを見ると鈴木知事は若干ネガティブというか、「リニア反対」のような考えに見えますね。 (大石アンカーマン) そこで、鈴木知事の、国土交通省とJR東海との向き合い方を見てみましょう。 まず国交省に対してですが、川勝前知事は国交大臣との対面はなく、いつも会うのは事務方ばかりでした。 一方、鈴木知事は就任8日目で国交大臣と対面し、その場で「リニアに対して私は理解をしています」という趣旨の発言をしているんです。 これはJR東海には朗報かと思うのですが、JR東海との向き合い方を見てみますと、川勝前知事は金子前社長と2回会っています。 鈴木知事は、就任9日目でJR東海の丹羽社長と対面することになりました。 丹羽社長は「大井川の水問題、南アルプスの環境保全にしっかり取り組んでいきたい」と発言しました。 それに対して鈴木知事は「岐阜の水問題のことも、しっかりお願いします」と「私はそれに関してJR東海にも問い合わせをしたんです」ということも言っていましたね。 ■■リニアを巡って新たな動きは? (若狭キャスター) 今週はリニアに関して、ほかにも動きがあるんですよね? (山内アナ) はい、4日にはJR東海の丹羽社長と岐阜県の古田知事が会談し、7日にはリニア中央新幹線の建設を促進しようという期成同盟会の総会があり、愛知県の大村知事や静岡県の鈴木知事も参加するということです。 (若狭キャスター) 大村知事が、どのような発言をするのかというのも注目ですよね。 (大石アンカーマン) 先ほど大村知事に電話で取材してみたんですけれども、大村知事は「前の知事がやったことを急に180度方向転換はできない、徐々に徐々にリニア促進の方向に舵を切っていくのではないでしょうか」と話していました。
CBCテレビ