「日本代表に選ばれたという重い荷物を背負わされた」望月ヘンリー海輝は浦和戦で不完全燃焼。黒田剛監督は”メンタルの弱さ”を指摘【町田】
「無茶苦茶悪かったわけではない」
2024年8月31日に国立競技場で開催されたFC町田ゼルビアと浦和レッズの一戦(結果は2-2)で注目された選手のひとりが、森保ジャパンにサプライズ招集された望月ヘンリー海輝(町田)だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! この日、4-4-2システムの右サイドバックを担った望月は恵まれた体躯を生かしてキープしたり持ち味を発揮する場面もあったが、守備面でミスがあるなど上々の出来と言えなかった。前半のみで交代した望月について、黒田剛監督は次のようにコメントしている。 「そこまでまだ経験がある選手でもなくて、将来性というものを我々は期待していろんな使い方をしていますけど、こうした重圧のかかるゲームにはまだ平常心でプレーできない弱さもあるし、メンタルの弱さもあります。今日は日本代表に選ばれたという重い荷物を背負わされた状態で入ったので、余計にプレッシャーを感じていました。そこをしっかりと受け止めて自分のパフォーマンスを出すのは難しかったように見えました」 望月自身も日本代表のプレッシャーは感じていた。 「なるべく試合に集中しようと考えていましたが、難しい部分はありました」 本人が「無茶苦茶悪かったわけではない」と言うように、攻撃面でキラリと光るプレーはあった。何より、こうした経験の積み重ねが自身を成長させるうえで重要だ。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)