琴桜、初Vは一歩及ばず「悔しい」 改名に花添えられず 来場所へ「この気持ちをつなげて」
◆大相撲 ▽夏場所千秋楽(26日、東京・両国国技館) 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)は、「琴ノ若」から元横綱の祖父のしこ名に改名した場所での優勝はならなかった。豊昇龍(立浪)との大関対決を小手投げで制し、11勝目を挙げ、白星で締めた。だが新小結・大の里(二所ノ関)に初優勝で先を越された。「悔しいですね」と声を絞り出した。土俵下で結びを待っていた目の前で歓喜の瞬間を見せつけられた。「結果を受け入れ、稽古に励むしかない。この気持ちを来場所につなげ、自分の相撲を取り切る」と雪辱を誓った。 八角理事長(元横綱・北勝海)は「大関陣も最後まで優勝争いをして頑張ってくれた」と一定の評価をする一方で、「(琴桜は11番で)大関の責任は果たしているが、あと1つ、2つが足りない。稽古しないとダメ。大関にとって大の里は番付が下の力士ではない。ライバルだろう。これから優勝争いをしてほしい」と奮起を促した。
報知新聞社