画像生成AIへの風向きが変わった? XでのGrokブームと“ナウルさん”に残った傷
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10(12月7~13日) 【画像を見る】ナウル共和国政府観光局の投稿【全3枚】 1 2024年、最もスパチャを集めたVTuberは? TOP3のうち2人が“卒業”と“配信活動終了予定” 2 OpenAIの動画生成AI「Sora」、ついに一般提供開始 「ChatGPT」課金ユーザーなら追加負担なし 3 “3万円のChatGPT”に課金して、「技術が格差を広げる」と戦慄した 4 粗悪な「互換バッテリー」は減る? 経産省に聞いた“12月28日”に変わること 5 エレクトロラックス、日本撤退 日本法人は清算へ 製品保証はタイ法人に引き継ぎ 6 50年以上の未解決問題「ソファ移動問題」を数学的に解決か 韓国の研究者が発表 L字の廊下を曲がれる最大の大きさとは 7 「Snow Man」チケット転売1224件全て発信者情報開示請求→拒否され裁判へ STARTOが公表 8 「あたたかさ2倍で省エネ」うたうシロカの電気ヒーター、仕組みは? そして実際は? 体験してきた 9 PayPay、東京都のポイント還元キャンペーンに合わせて「PayPayクーポン」発行店を追加 最大で合計20%戻る 10 「1日に多めの水を飲むと健康に」は本当?――体重減量、頭痛軽減、糖尿制御など水分摂取量と健康の関係を徹底分析 ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は12月7~13日までの7日間について集計し、まとめた。 先週のアクセストップは、2024年最もスパチャを集めたVTuberを紹介する記事だった。トップ3人のうち2人が、活動終了や卒業を発表しており、その間際でたくさんスパチャを集めたという、やや皮肉な結果だ。
Xでの自画像生成ブームと、“ナウルさん”に残った傷
ランク外だが、Xの生成AI「Grok」が無料ユーザーにも公開されたことも話題になった。 Grokには画像生成機能があり、Xユーザーが自身の顔のイメージ画像を作ってもらう行為が流行。筆者も試してみたが、何度やっても性別すら間違えられて心が折れた。 この流行を見て、Xの人気アカウント「ナウル共和国政府観光局」(@nauru_japan)がつぶやいた内容が大きな反響を集めた。 同アカウントは9月、Grokを使い、ナウルの風景画像のイメージを作成して投稿した。しかし、生成AIに否定的な一部のユーザーから、連日にわたり執拗な批判や誹謗中傷を受け炎上状態になったため、画像を削除せざるを得なくなった。 それからわずか3カ月。12月にGrokを使ったAI画像の投稿がブームになり、それが炎上している様子もない。 同アカウントはその様子を見て、「以前にわれわれがXの新機能であるGrok使用(AI使用)を明記して、試験的にナウル風景の画像を作成して投稿したポストが一部の方からたたかれて大炎上したのはどういうことだったのかと考えています」などとポストした。 当時、同アカウントを批判したユーザーと、Grokを今試しているユーザーは別なのかもしれない。だが確かに、生成AIを巡る空気感は変わってきている。使う人は増え、「受け入れざるを得ない」という雰囲気は、より強くなってきている。 大きな変化は反発を呼ぶ。それが覆せない変化なら、人々は受け入れざるを得ない。生成AIは、ルールやマナーの整備とともに、徐々に受け入れられていくのかもしれない。 しかし、変化への過程で反発をモロに受け、傷つく人はいつも出る。そんな人が少しでも減らせるよう、メディアとして何ができるだろうと、考え込んだ。
ITmedia NEWS