独首相、早期総選挙に意欲 12月に信任投票実施の用意
Andreas Rinke Tom Sims [ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は10日、クリスマス前に信任投票を実施する用意があるとし、早期の総選挙実施に意欲を示した。 同氏は先週、1月の信任投票を提案していたが、国民や政治家からは早期に実施するよう圧力が高まっている。 ショルツ連立政権は先週、ウクライナ支援など予算案を巡り経済対策か財政規律かで議論が折り合わず、連立与党の一部が離脱する事態に発展した。 ショルツ氏はARDテレビのインタビューで「自分の仕事に固執するつもりはない」と語った。 ショルツ氏は1月15日の信任投票、3月の総選挙を提案していたが、野党は1月の総選挙を望んでいる。 信任投票は選挙に先立ち必要で、ショルツ氏は信任投票を前倒しする圧力にさらされていた。 緑の党の主要メンバー2人はビルト紙に対し、信任投票は12月に実施されるべきだと語った。 ショルツ氏はARDとのインタビューで、信任投票の早期実施はドイツ社会民主党(SPD)幹部のロルフ・ミュッツェニヒ氏と野党のメルツ氏が投票時期について合意に達するかどうかにかかっているとし、「クリスマス前に信任投票を行うことは全く問題ない」と語った。