「クロップ監督のために」という大義のもと四冠をめざせ!
「特別なシーズンにしてみせるよ」
キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクも、サポーターの感情を汲みとっていた。
いま、リヴァプールはプレミアリーグで首位を走っている。ヨーロッパリーグはラウンド16、FAカップは5回戦、リーグカップは決勝に進出した。四冠に向けてまい進中だ。実に困難な目標とはいえ、「クロップ監督のために」という大義のもと、大願成就の可能性も決して低くはない。
ユルゲン・クロップのリヴァプールは、あと4か月で見納めだ。パッションあふれるヘヴィメタル・フットボールを、この目に焼きつけようじゃないか!
「人間としてすばらしく、カリスマ性にあふれ、フットボールに対する情熱は人一倍だ。プレミアリーグ全体が、クロップ監督に感謝すべきだ」
アーセナルのミケル・アルテタ監督も、最大級の賛辞を惜しまなかった。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹