『来世は他人がいい』は“渋イケボ揃い”の名作に 中井和哉の魅力が凝縮された深山萼役
『ONE PIECE』ゾロから『ダンダダン』セルポ星人まで、中井和哉の“多彩さ”
中井と言えば、『銀魂』の土方十四郎役、『ONE PIECE』のロロノア・ゾロ役、『戦国BASARA』の伊達政宗役など、その代表作には枚挙にいとまがない。そんなベテラン声優が、最近では意外な挑戦で注目を集めている。それは、同じく2024年の秋アニメとして放送されていた『ダンダダン』におけるセルポ星人の演技だ。 セルポ星人は複数の個体として登場し、高い声から低い声まで、実に多彩なバリエーションを持つ。視聴済みのファンなら伝わるかと思うが、そのインパクトはもはやあらゆる意味で主役級である。クレジットを見ると、第1話では「セルポ星人A、B、C」、第8話では「セルポ星人D、E、F」と記載が。これらすべてを中井和哉が1人で演じ分けており、その演技の幅広さを物語っている。剣豪キャラを演じているイメージが強い中井だが、こうした意外な役柄に挑戦する姿を発見するのも、アニメ視聴の醍醐味の一つだろう。 今回の『来世は他人がいい』では、渋い魅力を湛えた極道の長として新たな一面を見せる中井。流石はベテラン、剣豪から宇宙人そして極道の重鎮まで、その演技の幅広さには目を見張るものがある。クライマックスを迎えた今、吉乃と霧島の恋路が気になるのはもちろんだが、豪華キャストによって演じられるサブキャラクターたちの声の演技を贅沢に堪能するのも、本作の隠れた楽しみ方かもしれない。 参考 ※ https://raisewataningaii.com/news/57/
すなくじら