ファストフードで“1000円超え”も…「リッチメニュー」が食べたくなる“消費者心理”とは?【THE TIME,】
また、『天丼てんや』の冬季限定「冬 ご馳走天丼」は、 高級食材の「ずわい蟹」や「国産平目」、「天然大海老」に一尾丸々の「活〆穴子」の天ぷらが、丼からはみ出るほど盛り付けられて1480円(みそ汁付)。 ■ファストフードがナゼ高価格メニューを? 高価格帯のメニューを出す狙いはどこにあるのか…。 ウェンディーズ・ファーストキッチンの社長に、“1000円超えパスタ”を出した理由を聞きました。 『ウェンディーズ・ジャパン』紫関 修社長: 「パスタはファーストキッチンのひとつの顔で、だんだん競争が激しくなり売上が下がったけど、やはりもう1回“パスタにフォーカスさせたい”と」 そこであえて、高級なトリュフを使ったパスタを作ることにしたといいますが、ただ高いメニューを作るだけでなく、「松竹梅」になるよう“価格帯の異なる3つのメニュー”を同時に発売。 ▼松=「本気(ガチ)黒トリュフの濃厚ホワイトクリーム」(1120円) ▼竹=「黒トリュフ ベーコンバター」(850円) ▼梅=「やみつきベーコンバター」(620円) すると、社長も「意外だった」という事態が! 最も売れたのは一番安い「梅」でしたが、次に売れたのが一番高い「松」だったのです。 実はここにも、消費者の“ある心理”が働いているんです。 通山編集長: 「一番安いパスタは、“早く・安く”という本来のファストフードの価値がすごく感じられる商品。一方で一番高い商品は、出した価格に対して『黒トリュフが味わえる』という“体験価値”がすごく高い」 しかも、高級食材を体験するのにレストランだと敷居が高いけど、ファストフードなら気軽に入店できる。 いつもの場所という安心感が、“ちょっと高価なものを食べてみてもいいかも”という後押しになっているというのです。 この“体験価値”を生み出した結果、ウェンディーズ・ファーストキッチンではパスタ全体の売り上げが30%も増加したそうです。 (THE TIME,2024年11月22日放送より)
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