新市20年記念ウイスキー完成、砺波市(富山)と三郎丸蒸留所コラボ
富山県砺波市と若鶴酒造(同市三郎丸)の三郎丸蒸留所が、新市誕生20周年を記念して商品化を進めてきたオリジナルウイスキーが完成した。甘い香りで飲みやすく、ラベルは散居村やチューリップをイメージ。完成発表会が11日、同酒造の物販・交流施設「大正蔵」であり、公募で集まり商品化に携わった若手5人がPRした。800本限定で12日から販売する。 三郎丸蒸留所のウイスキーは砺波市から「となみブランド」に認定されている。旧砺波市と旧庄川町の合併で誕生した新市の20周年を盛り上げようと、昨年秋に市が若鶴酒造にコラボレーション企画を提案した。 「TONAMI×三郎丸プロジェクト」と銘打ち、4月から取り組みがスタート。携わったのは市内在住、または勤務している20、30代の男女5人で、ブレンドされた三つのパターンの中から商品化するウイスキーを選んだほか、ラベルデザインの考案、箱詰めなどを行った。 三郎丸蒸留所や海外産のウイスキーなどをブレンドし、スモーキーで甘い香りが特徴。色合いは夕日をイメージし、赤みを出した。ラベルはチューリップをかたどったデザインで、夕日に照らされた散居村の写真をあしらった。
完成発表会で、メンバーがそれぞれプロジェクトへの思いを紹介。富山国際大4年の戸口舞香さん(22)は「女性や若い人も飲みやすくなっている。幅広い世代に味わってほしい」と話した。 1本200ミリリットルで2200円。大正蔵や道の駅砺波など市内5店舗で取り扱う。