「白猫」のコロプラ、3Q連結損益は19.8億円→▲7.7億円 『鬼滅』等コラボも売上逓減やブロックチェーン展開で費用嵩む
「白猫プロジェクト」「ドラゴンクエストウォーク」などを手掛けるコロプラは今月7日、2024年9月期の第3四半期決算を公表し、連結('23年10月~6月)での売上高は18.5%減の183億1,800万円、営業損益は7億7,300万円の損失となり、19億8,000万円の利益だった前年同期から大きく動いた。 【画像】MIXIとタッグを組んで展開予定の新作タイトル「フェスティバトル」 同社はエンターテイメント事業を中核に投資育成事業との2本柱で展開しており、今回の減収減益の理由については「既存タイトルの逓減」「ブロックチェーン事業の先行投資による減収」などがあると説明している。 スマートフォン向けアプリゲームの運営開発では、自社IPの「白猫プロジェクト」を筆頭に「アリス・ギア・アイギス」や、スクウェア・エニックスとの共同開発による「ドラゴンクエストウォーク」などを展開。「白猫」については、前期に9.5周年イベントを行ったほか、当四半期には10周年を見据えたアップデートを実施。 他社IPとのコラボも積極的で、テレビアニメ放送も行われた『鬼滅の刃』シリーズとのコラボイベントを実施したほか、「ドラクエウォーク」については5月27日の「ドラクエの日」に過去最高の盛り上がりを見せたという。その一方で全体的に売上に逓減が見られたこと、サービス終了したタイトルがあったこと、ブロックチェーンタイトルのリリースに伴う先行費用などが嵩んだ。 今後の展開としては、スマートフォンゲーム5本、コンシューマゲーム10本などが控えているほか、8月下旬には「モンスターストライク」のMIXIとの共同タイトル「フェスティバトル」のリリース、「白猫プロジェクト」10周年リアルイベントなどが予定されており、回復に務める姿勢で、通期予想は引き続き未開示となった。 なお、先日東京証券取引所グロース市場に上場した「Timee」運営会社の株式売却により9.3億円の売却益が翌第4四半期に計上見込みで、営業利益への計上を行うとしている。 ©️ COLOPL, Inc.
編集部テクノロジー情報班