32年乗るいすゞ「フローリアン」はサンコイチで復活! 学生時代から合計4台を買って愛し続ける理由とは
トダクラシックカー同窓会に参加していたオーナーに直撃
埼玉県戸田市の道満グリーンパークで2023年11月23日に開催された「トダクラシックカー同窓会」はこれで2回目。その名の通り、初めて出会ったオーナー同士でも気軽に交流できる雰囲気となっていて、等身大で楽しめるイベントでした。マニアックなモデルで参加するオーナーも多く、他のイベントでは見かける機会が少ないクルマや仕様をチョイスしてオーナーに話を聞いてきました。まずは、いすゞ「フローリアン」です。 【画像】カロッツェリア・ギアがデザイン! お洒落ないすゞ「フローリアン」を見る(10枚)
最初のフローリアンは「日本一安くクルマを売る店」でゲット
「スバル レックス550に乗っていたのですが、ある夜に発生した単独事故によって廃車になってしまいました。それで新しいクルマを探すことになり、気になったのがいすゞ フローリアンでした。学生時代の話です」 そのように話してくれた宮下善成さん(59歳)によると、周囲の人たちから「もはや化石のようなクルマだ!」と言われてしまったそうだが、何気なくめくっていた中古車情報誌でフローリアンの売り物を発見。翌日にスクーターで2時間近く走り、「日本一安くクルマを売る店!」というキャッチコピーを掲げているショップまで見に行って、店頭に10台あるフローリアンの中からこれだ、と思った1台を買ってしまったのだという。 「全塗装してくれるというので黒でオーダーし、諸経費込みで40万円でした。就職が決まり、博多から東京に行くことになりましたが、駐車場を確保するのが難しかったので、とりあえず和歌山の祖父の家に預けました。やっとフローリアンを東京に持ってくることができたときには、1年という年月が経っていました」 ディーゼルエンジン仕様だったというフローリアンは、同郷の友だちが善意で勝手に持ち去り、博多でツートーンカラーにされてしまったり、いろんなことがあったとのこと。東京に持ってきて6年ほど経過したときに残念ながら老衰で廃車にするべき、という診断が車検で持ち込んだ工場にて下され、ここで再び宮下さんの愛車探しの旅がスタートした。