ロバート・ダウニー・Jr.登場にコミコン会場は「マジかよ!?」 勝負に出たMCUの今後に期待
ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役に!
この3本の紹介だけでも嬉しい&満足なのに、ケヴィン・ファイギから最後にこれからのアベンジャーズ映画について話しましょう、みたいなフリがありました。まずは、次のアベンジャーズ2作(『アベンジャーズ5』と『6』)の監督について発表しましょうと。 ここで映像が流れます。なぜか『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の映像から始まり、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の映像が。なぜこの4本なのか? そう、これら4本の監督と言えばルッソ兄弟! 画面に「ルッソ兄弟が返ってくる!」との字幕が。なんとファンが一番信頼しているMCUの監督2人が返ってくるのです! たちまち会場内は「おおお!」とどよめき、「ルッソ!」コール。この声に押されてルッソ兄弟が登場します。 そして、紹介されたアベンジャーズの映画は2作。「まず最後のほうから紹介しましょう」とアナウンスがあり、6作目が『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』であると改めて発表。赤字ベースのロゴです。 続いて、5作目。実は5作目は『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』と一度発表されていたのですが、カーン役のジョナサン・メジャースの降板などで大幅な見直し状態になっていたのです。だから、ファンとしては第6作『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』よりも、第5作のほうが気になっていた。ルッソ兄弟はだからこそなおさら、5作目のほうが注目されているとわかっていて、本作のタイトル発表を最後にもってきたのです。 ルッソ兄弟は、「マーベルにとって非常な重要なキャラが5作目から登場します」と紹介。その声にあわせ、ステージにはローブを着た仮面の男たちが登場。コミックを知っている人にはもうおなじみのマーベル史上最も人気のある悪役の一人ドクター・ドゥームです! つまり、この映画のメイン・ヴィランはドクター・ドゥームなのです! ドクター・ドゥームたちが集まる中、ゆっくりとスクリーンにタイトルが表示。ここでアベンジャーズの5作目は『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』であると明らかにされ、緑色ベースのロゴが! ルッソ兄弟は続けます。「このキャラを最も偉大な俳優に演じてもらいます! 発表しましょう」と。ドクター・ドゥームたちの中の1人が舞台中央に。そしてマスクをとったら、ロバート・ダウニー・Jr.でした! これには僕も悲鳴をあげました! 周りはもう「Oh, my God!」の嵐(笑)。 ロバート・ダウニー・Jr.は「New mask, Same task.」と言いました。ドクター・ドゥームも鉄仮面の男です。だから、アイアンマンとは違う新しいマスクをつけるが、自分の使命=タスクは同じと言ったのです。この「Same task」がMCUをまた自分が盛り上げるのが使命という意味なのか、もしかるするとMCU版のドクター・ドゥームは別バースでもともとアイアンマン的な存在(だからアイアンマンと同じ使命)で闇落ちしたのか、どっちのニュアンスかはわからないのですが、少なくとも前者は確かにその通りです。 もともとドクター・ドゥームはファンタスティック・フォーのヴィランからスタートしたので、MCU版の『ファンタスティック・フォー』で何らかの形で登場、そして『ファンタスティック・フォー』は今のMCUの舞台とは別バースだから、ファンタスティック・フォーとともにこっちのバースにやってくるのでしょうか。おそらく発表を受けて、世界中のマニアの考察が始まっているでしょうね(笑)。とにかく2010年に『アベンジャーズ』の発表があったパネルに匹敵するぐらいの衝撃で、このところちょっとスランプ状態が心配されていたMCUが、『デッドプール&ウルヴァリン』で調子を取り戻し、そして勝負に出た感じのパネルでした。 なお、コミコン会場の屋外広告バナーは『ファンタスティック・フォー』、会場内のマーベルブースには『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のスーツが展示。これがまたカッコよかったので、まずは直近の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』から楽しみに待ちましょう。 ちなみに今回、サンディエゴ・コミコンの屋外コンサートにLiSAさんが登場。マーベル・スタジオのパネルのために一晩以上並んでいる自分にもLiSAさんの歌声が聞こえてきて癒されました(笑)。
杉山すぴ豊