張本智和、混合ダブルス初戦敗退は「切り替えない」「何十年も忘れられない悔しさ」シングルスは快勝発進も心情吐露「受け入れてやる」
「パリ五輪・卓球男子シングルス・1回戦」(29日、パリ南アリーナ) 日本のエース張本智和(21)=智和企画=は、マルタン・アレグロ(ベルギー)に4-0でストレート勝ちし、快勝発進した。27日の混合ダブルスではまさかの初戦敗退に終わったが、シングルスではしっかりと実力を発揮し「うれしさというより、次に進めてホッとした。うれしさは全くないです」と安ど感を強調した。 【写真】簡単に切り替えれるとは思えない落ち込み方 笑顔が消えた張本智和&早田ひな 金メダルに最も近いといわれた混合ダブルスでは、これまで対戦機会のなかった北朝鮮ペアに足をすくわれ、まさかの初戦敗退。二夜明けたものの、張本は「切り替えようとは思わなかった。今でも悔しいし、切り替えられるわけがないので。全く受け入れて、自分の弱さだなと。悔しさと、今日のシングルスのプレッシャーで50:50(の割合)で臨んだので、それ(切り替えられないこと)も含めて人間ですし、負けたことも自分の経験なので」と率直な心情を明かした。 順調に勝っていれば、この日準決勝もあっただけに「(取材で)しゃべりながら、今でも悔しいくらい。今日メダル決定戦だったなと思いながらプレーしていた。たぶん、(今後)何十年も忘れられない悔しさ。今でも東京五輪のシングルス(の敗退)は忘れてないですし、1日、2日で忘れられるわけがない」と吐露しつつ、「負けた事実は受け入れて、シングルス、団体戦、次の五輪とずっと進んでいくので、(全てを受け入れて)やっていきたい。自分のプレーに疑心暗鬼にならずに、自分はちゃんと強いんだと、1回の負けでこの3年間は崩れないんだという気持ちでやりたい」と前を向いた。