「幻の三体月観月会」12月23日開催/和歌山県田辺市
和歌山県田辺市の熊野本宮(ほんぐう)観光協会では、12月23日に「幻の三体月(さんたいづき)観月会」を開催することとし、参加者を募集しています。 三体月は熊野古道の伝説で、田辺市中辺路町近露(なかへちちょう・ちかつゆ)あたりで、里人に姿を見せた修験者が「十一月二十三日の月の出た夜、近露の山頂で、不可思議な法力を得た。村人も毎年その日時に、山に登って月の出を拝むがよい。月は三体現われる」と言い残して去ったと伝わり、翌年、村人がその通りにしたところ、三体の月が昇り出たといわれ、以来、この地域では、月待ちの行事が行われています。 「三体月観月会」はこれらにちなんだもので、旧暦の11月23日が2024年は12月23日にあたります。 観月会の定員は20人で、参加は無料ですが、申し込みが必要で、世界遺産熊野本宮館で、先着順に受け付けられます。 「三体月観月会」は、当日の午後10時半に田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮館に集合したあと、シャトルバスで移動して大日山に登り、午前0時34分の月の出を待ちます。月の出を待つ間、参加者が暖をとれるよう、温泉コーヒーやうどんなどの振る舞いを予定しています。そして月の出を観たあと下山し、午前1時半に熊野本宮館で解散の予定です。